2018年3月15日木曜日

2018.03.12

たまに、無性に過去に戻りたいときがある。
そんなのは決まって17歳の頃で、
まるひろの屋上で隠れて吸っていたタバコの匂いが、
花粉症で鼻が効かないはずの僕の鼻にダイレクトに香ったり、
初めてセックスをした子にフラれたとき、黒板に書きなぐった銀杏BOYZの東京の歌詞が僕の脳裏に鮮明に浮かんだり。

大抵、いや、人生の99パーセント受け身で過ごしてきた僕ですが、
もう、居ても立っても居られなくなってしまいましてですね、
もはや機能していない、天下の卍川越工業卍のグループラインに、
”たまにはみんなで会いたいね”
と投稿しましたが、既読だけついて来ない返信。

ああ、新興宗教にハマったと思われたら嫌だな。
ただただ単純に思い出に浸りながら、懐かしさで胸が苦しくなりながら、結局そういった類の過去のものに思いっきり背中を押されたいだけなのにな。
なんて考えながら、何事にも変えがたい17歳の僕らを思いだしながら、増えていく既読だけを眺めてた。

しばらくして、僕にHUSKING BEEとギターを教えてくれた、佐藤くんからの返信。
よかった、アムウェイにハマったと思われてたら心外だったからよかった、とてもよかった。

”代々木、病んでるの?笑”

と、ただただ無機質な一文なだけなのに、
それだけなのに、胸がグッとくるような、なんとなく、
それだけで少しだけ過去に戻れたような、そんな気持ちになれた。

まあさ、こんなこと考える僕は病んでるのかもね。
最早なんでもいいよ。
思い出は今も僕の背中を押してくれるんだ。
だから僕は唐突にひょんなことを言っただけ。
”たまにはみんなで会いたいね。”